梅雨のお手入れ

梅雨に合わせた車のお手入れ方法

北海道を除き、日本の6月の平均湿度は70%超。ながらく続く高温多湿の状況は、人を不快にさせるのと同じように、車にも様々な悪影響を与えています。この季節、どんなトラブルが起きやすいか、どのような対策があるか、ポイントを絞ってご紹介します。

湿度が招く「視界の低下」を防ぐ

この時季、車を運転する際に気をつけたいことのひとつが「視界の低下対策」です。服が濡れたまま車に乗り込むだけで車内の湿度が上昇し、ガラスが曇ってしまいます。基本的には、デフロスタースイッチやリアでフォッガースイッチを入れることで解消できますが、設定温度を低くしすぎると、スイッチを切った後にかえって曇る原因になるので、注意が必要です。

また、ワイパーを手入れしておくことも視界確保のためには有効です。柔らかい布で拭き取るだけでも日頃のお手入れとしては十分ですが、ビビリや拭き残しがある場合は、新しく交換するのも効果的です。

雨がもたらす「路面の滑り」を防ぐ

雨量の多い日に気をつけなければならないのは「ハイドロプレーニング現象」。ハンドルをとられてスピンしてしまう危険性もあるため、ブレーキが効きにくくなってきた…と感じたら、そのままにせず速やかにチェックをしましょう。具体的には、タイヤの空気圧や摩耗、ブレーキパッドの消耗状況などを定期的に点検しておくことが大切です。

万が一、走行中にタイヤが浮いたような感じがしたら、しっかりとハンドルを握り、スピードを徐々に落とします。急ブレーキや急ハンドルは厳禁です。
雨の日に高速走行する際は、空気圧を少し高めにし、スピードを控えましょう。特に高速道路では注意が必要です。高速道路のカーブの内側は低くなっており、雨が降るとそこに水が溜まるため、追い越し車線が内側にくる右カーブではハイドロプレーニング現象が起きやすいのです。

車のメンテナンスや慎重なドライビングはもちろん、心を穏やかにし余裕をもった運転を心掛けたいものです。