サビをパテで隠ぺい

修理歴のある車を再び修理する際、塗装を剥がすと、過去のいい加減な修理が引き起こしたサビや浸食を発見するケースもたびたびあります。見た目だけを直すだけでなく、キズやへこみの根本を適切な方法で修理することが肝心です。

パテの乱用は解決にはなりません

目的は大したことのない板金修理でも、過去の修理のパテを取り去ってみると、鉄板とパテの間にサビが発生していることがよくあります。これらは放置しておくと、いずれもっと大きなサビとなりボディを腐食してしまいます。このような場合、まずはこのサビを除去する必要があります。

前回の修理時に、へこみをきちんと板金しておらず、パテを付けただけであったために、今回は本来ならわずかな修理ですむはずなのに、パーツ取替えになる事例も少なくありません。

サビの完全除去がサビを防ぐ

修理の各工程できちんとした処理がされていないと、「ブリスター」といって、塗装から数ヶ月経って塗膜にふくれが生じる現象が見られることがあります。その原因のひとつがサビです。 水に溶けやすいサビがボディに残ったまま塗装をしていまい、長雨などが続くと、やがて水蒸気となった水分が塗膜の中にしみ込み、サビを溶解しはじめます。この水分が徐々にボディを浸食していきます。
そして、天気がよくなり温度が上昇しはじめた途端、水分は蒸発しようと表面へ上がってきて、ブツブツとした膨らみとなって現われるのです。

こうした状況を避けるためには、塗装の前に、自然乾燥ではなく強制乾燥でサビを完全に取り除いておくことが大切です。状況が深刻な場合は、すべて剥離して再塗装が必要となるので、ひとつひとつの修理の過程をいかに丁寧に行なっているかが肝となるのです。