2024.12.17
バンパーへこみの修理代と期間の目安は?DIYの修理方法や注意点も解説

目 次
バンパーのへこみを直す際、修理代がいくらかかるのか気になる人は多いでしょう。金額は傷の損傷によって異なるため、業者に依頼する場合は明確な金額を問い合わせる必要があります。
この記事では、バンパーのへこみの修理を業者に依頼した際の代金と期間の目安について
解説します。また、DIYでのバンパーの修理方法とその際の注意点もあわせて紹介しますので、参考にしてください。
バンパーのへこみにかかる修理代と期間
バンパーの修理を業者に依頼した場合において、以下2つの項目について解説します。
● バンパーの修理代の目安
● バンパーの修理期間の目安
交換が必要なケースも紹介しますので、参考にしてください。
バンパーの修理代の目安
バンパーの修理費用は、損傷の規模や状況によって幅があります。軽度のへこみや小さな傷の場合、修理代金は1~2万円程度で収まる場合が多いです。
しかし、大きなへこみや複数箇所に損傷が広がっている場合、費用は2~6万円前後になることも少なくありません。損傷が深刻な場合や交換が必要になる場合、費用はさらに高くなります。
バンパーの修理期間の目安
バンパー修理にかかる時間は、損傷の程度によって異なります。手のひら程度の小さなへこみや傷の場合は、短時間での修理が可能で、約数時間から1日ほどで完了する場合が多いです。
一方、大きな変形や深刻なひび割れがある場合、修復作業はより複雑になり、1日から最大で4日ほどの時間を要します。
また、修理箇所がフロントバンパーか、リアバンパーかによっても時間に差が生じます。一般的に、フロントバンパーの修理は比較的短期間で終わる一方、リアバンパーは構造が複雑な場合が多く、日数が長引きやすいです。
とくに、内部の損傷や部品への影響が確認された場合、修理時間が延びる可能性があります。これらを考慮しつつ、事前に修理の見積もりを確認しましょう。
交換が必要な場合もある
バンパーは衝撃を吸収する役割を持つため、損傷の程度によっては交換が最適な選択となる場合があります。深刻な損傷が確認された場合、修理より交換したほうが経済的にもよいケースが多いです。
交換費用の目安は、一般的な車種で5~10万円程度とされています。高級車の場合、さらに高額になるでしょう。ただし、バンパー本体にセンサーやカメラが取り付けられている場合、それらにも損傷があれば交換費としてプラス2万円ほどかかります。
また、交換には部品の取り寄せが必要となるため、修理に比べて作業期間が長引く可能性も考慮する必要があります。部品の供給状況や作業の複雑さによっては、通常より多くの日数を要することもあるでしょう。
さらに、車種ごとの特殊な部品やカラーが影響し、コストや期間が変動することも珍しくありません。損傷の規模が大きい場合や、バンパーの機能が著しく損なわれている場合には、交換が安全性と美観の両面で最適な選択肢となります。
ピッカーズでは、板金の修理事例について掲載しています。地域と修理事例を絞り込むと希望の修理事例が一覧で確認可能です。修理代金や修理日数も確認できるため、あわせてご覧ください。
DIYでのバンパー修理方法と注意点
自力で修理するための具体的な方法や注意点について解説します。また、修理に必要な道具と材料も紹介しますので、DIYでの修理を検討している場合は参考にしてください。
必要な道具と材料
バンパーを自分で修理するために必要となる主な道具と材料は、以下のとおりです。
● 耐水ペーパー〈#150(粗目)、#320(中目)、#600(細目)、#1000(細目)〉
● サンディングブロック
● バンパーパテ
● ヘラ
● プライマー
● プラサフ
● ボディカラースプレー
● 艶出しスプレー
● ぼかし剤
● コンパウンド
● 脱脂スプレー
● 綺麗なウエス
● マスキングテープ
上記の道具と材料を揃えれば、バンパーの修理をスムーズに進められるでしょう。
修理の手順
修理の手順は、以下のとおりです。
1. 耐水ペーパーで研磨
2. パテを練りこむ
3. プラサフで下塗り
4. カラースプレーで塗装
5. 仕上げ
それぞれの手順について解説します。
1.耐水ペーパーで研磨
バンパーの修理を始める際、まずは車全体をしっかりと洗浄し、表面の汚れを完全に取り除きましょう。その後、車体の水分を拭き取ったら、耐水ペーパーを使って傷ついた部分を研磨します。
最初に#150の耐水ペーパーを、サンディングブロックに巻き付けて、傷が目立たなくなるまで平らにします。その際、傷周辺の高さを均一にしながら、なだらかな仕上がりを目指すのがポイントです。
滑らかさを追求する場合は、粒度の異なるペーパーを段階的に使用すると、より滑らかな面を作り上げられます。適切に研磨することで、理想的な下地を準備することが可能です。
2.パテを練りこむ
パテ処理は、傷を滑らかに仕上げるために欠かせない工程です。まず、脱脂スプレーを吹きかけて表面の油分を取り除きます。油分を取り除くことで、パテがしっかりと付着するようになります。
次に、綺麗なウエスでスプレーの残りを拭き取ったら、バンパーパテを適量練り込みましょう。その際、ヘラを使ってパテを傷の上に均一に塗布するのがポイントです。
ヘラの動きは一定方向に統一し、パテを押し込む感覚で塗り込みます。この時、傷部分よりもやや高めに盛り上げるのがポイントです。
パテが完全に乾燥したら、#320の耐水ペーパーを使用して大まかに研磨します。その後、さらに滑らかに仕上げるために、#600の耐水ペーパーに切り替え、均一な高さとなるよう丁寧に磨きましょう。
なお、樹脂製のバンパーの場合は、パテ埋め前にプライマーを塗布し、密着性を高めることをおすすめします。こうした工程を丁寧に行うことで、修理面が自然な仕上がりになります。
3.プラサフで下塗り
パテを塗り込み終えたら、次にプラサフを用いて下塗りします。まず、脱脂スプレーを吹き付けて研磨面の油分や汚れを除去し、清潔なウエスで丁寧に拭き取りましょう。その後、塗装部分の周囲にマスキングを施し、塗料が他の部分に飛び散らないよう保護します。
プラサフは、車体の色に合わせて明るめ、または暗めのカラー用を選びましょう。スプレーは一定方向に動かし、右から左または上から下へと一定方向に吹き付けましょう。一度に厚塗りせず、薄く何層にも分けて塗り重ねるのがコツです。
なお、樹脂製バンパーでは、プラサフの前にプライマーを塗布すると密着性が高まり、仕上がりがより美しくなります。
4.カラースプレーで塗装
下塗りを完全に乾燥させた後、カラースプレーで塗装します。ボディカラースプレーは車体のカラーナンバーに合ったものを準備しましょう。
最初にマスキングを一度剥がし、#1000の耐水ペーパーをサンディングブロックに巻き付けて下塗り部分を研磨します。表面の高さを均一に整え、滑らかな仕上がりにするのが目的です。
研磨が終わったら、下地の古い塗装を取り除くためにコンパウンドをかけ、脱脂スプレーを使って清潔にします。その後、新たにマスキングを施し、塗装箇所の周囲にぼかし剤を広めにスプレーしましょう。
ぼかし剤が乾かないうちに、ボディカラースプレーを均一に吹き付けます。このときも、スプレーは一定方向に動かし、ムラを防ぐために薄く重ね塗りするのがポイントです。このようにすれば、自然な色合いと仕上がりを実現できます。
5.仕上げ
塗装作業を終えたら、仕上げに取り掛かります。まず、塗装面の艶を出すために艶出しスプレーを広範囲に吹き付けましょう。スプレーは、塗装箇所と周囲の境界を自然になじませるためにも重要です。
艶出しスプレーが乾ききる前に、その上からぼかし剤を重ねてスプレーします。ぼかし剤は、境目のザラつきをなくし、濡れたような滑らかな質感を作り出せるのが特徴です。
あとは、一週間程度放置し塗装を完全に乾燥させ、仕上げとしてコンパウンドを使って塗装面を磨き上げます。磨き上げる工程によって、表面の艶がさらに際立ち、全体的に滑らかな仕上がりとなるでしょう。
バンパーをDIYする際の注意点
バンパー修理をご自身で行う際は、いくつか重要な注意点を理解しておく必要があります。
まず、使用する薬剤や塗料は十分に乾燥させることが求められ、思った以上に時間がかかる場合があります。
また、経験が少ないと仕上がりにムラが生じるため、プロのような美しい仕上がりにするのが困難なケースが少なくありません。ムラのある修理痕があると、車を売却する際に査定額が下がる可能性があるため、注意が必要です。
また、大きなへこみや損傷は、高度な技術が必要となるため、自力での修理は避けたほうが無難です。バンパーの取り外しをともなう場合、車のセンサー類を再調整するエーミング作業が必要になる可能性があります。
このような場合、安全性の観点からも専門業者に任せたほうがよいでしょう。
バンパーの傷やへこみを放置するリスク
傷やへこみを放置するリスクは、以下のとおりです。
● 安全機能に影響が出る場合がある
● 塗装の剥がれ・サビが発生する場合がある
● 売却価格が下がる
● 車検に通らない場合もある
それぞれのリスクについて解説します。
安全機能に影響が出る場合がある
バンパーは衝突時に発生する衝撃を吸収し、車両や搭乗者、歩行者を保護する「緩衝装置」の役割を担っています。こうした機能が損傷によって損なわれると、衝突の際に車体が直接的なダメージを受けやすくなり、安全性が低下するため注意が必要です。
また、近年の車両ではバンパー内部に安全運転を支援するセンサーやレーダーが組み込まれている場合が多いです。これらが損傷すると、運転支援機能や駐車アシストが正常に作動しなくなるリスクがあります。
このような影響は搭乗者だけでなく、車外の人々にとっても危険な要因となります。したがって、損傷が確認された場合は迅速な点検、必要に応じて修理を行いましょう。
塗装の剥がれ・サビが発生する場合がある
バンパーに傷やへこみがある状態を放置すると、該当箇所から塗装が剥がれ、サビが進行する原因となります。剥がれた部分から湿気や汚れが入り込むと、素材が劣化しやすくなり、周囲への影響が広がる恐れがあります。
サビの進行は見た目の問題にとどまらず、修理にかかるコストの増加を招く可能性もあります。早期に適切な対応を取れば、不要な出費を抑えて車両の美観と性能を維持することが可能です。
傷やへこみが確認された場合は、専門業者に相談して適切な修復を行いましょう。
売却価格が下がる
車を売却する際、買い取り業者にかかわらず「一般社会法人日本自動車査定協会(JAAI)が定めた基準に沿って査定が行われます。傷の程度によっては、1箇所だけでも評価額が大きく下がる可能性があります。将来的に車の売却を考えている場合、損傷をそのままにしておくのは得策ではありません。
査定額をできるだけ高く保ちたい場合は、専門業者に依頼して損傷箇所を修復しておきましょう。修理によって車両の見栄えがよくなるだけでなく、買い取り業者からの評価も高まります。
車検に通らない場合もある
バンパーの傷やへこみが深刻な場合、車検で保安基準を満たしていないと判断され、合格できない場合があります。バンパーに損傷があると衝撃を吸収する機能が低下するため、安全上の問題が指摘される可能性が高まるためです。
損傷がバンパーだけでなくヘッドライトにまで及んでいる場合、光軸が正確に調整できず、車検基準を満たせなくなる可能性も考えられます。また、車体にゆるみが発生し、部品が脱落するリスクが確認される場合も不合格となるでしょう。
こうした事態を防ぐためには、損傷が軽微な段階で修理し、車両の安全性を確保することが重要です。
まとめ
バンパーのへこみは、損傷の程度によって修理代や期間が大きく異なります。軽微な傷であれば短時間・低コストで対応できますが、深刻な損傷や交換が必要な場合は、その分費用と時間がかかります。
また、DIYでの修理は一見経済的に見えますが、仕上がりや安全性の面でリスクを伴います。放置すると安全機能の低下や車検不合格、さらには売却時の評価額の減少につながるため、早めの対応が欠かせません。
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