2025.08.20
リアバンパーの修理・交換するかどうかの基準は?費用相場や安くする方法も解説

目 次
リアバンパーは、車の後方からの衝撃を緩和する役割があります。少しの衝撃でも壊れやすく、壊れた場合は修理・交換が必要です。へこみや傷の程度によって、修理と交換のどちらが安く済むかが変わります。
この記事では、リアバンパーの修理・交換にかかる費用、修理と交換の判断基準を詳しく解説します。交換費用を安く抑える方法もあわせて解説するので、リアバンパーの交換費用を少しでも安く済ませたい方は、参考にしてください。
リアバンパーの修理・交換費用は?
リアバンパーの修理や交換にかかる費用は、損傷の程度によって変動します。ここでは、リアバンパーの修理・交換にかかる費用を解説します。

修理する場合
リアバンパーを修理する費用は、傷の種類や範囲によって異なりますが、目安は1箇所あたり2万円〜3万円程度です。
一般的に、手のひらサイズ程度の小さな傷であれば2万円前後が目安となります。ただし、へこみやゆがみがともなう場合や大きな傷の場合は、3万円以上かかる可能性があります。
こちらは、リアバンパー表面の修理に関する費用の目安です。
修理内容 | 費用 |
小さな傷 | 2万円前後 |
へこみやゆがみ | 3万円前後 |
大きな傷 | 3万円以上 |
近年は、安全運転支援システムを搭載した車が増えています。リアバンパーの修理だけでなく、センサーを調整するエーミング作業が必要になる場合もあるでしょう。リアバンパー内部のセンサーや配線などに損傷がある場合は、別途部品代や修理費用が必要です。
また、塗装の種類によっても費用は変動します。特殊なパール塗装などは、通常のソリッドカラーやメタリックカラーに比べて高額になる傾向があります。
こちらの記事では、バンパーのへこみの修理代についてさらに詳しく解説しています。DIYでの修理方法も紹介していますので、ぜひあわせてお役立てください。
交換する場合
リアバンパーを交換する場合の費用は、部品代と工賃の合計で決まります。国産車で普通自動車の場合、部品代と工賃を合わせて8万円〜10万円程度が一般的です。ただし、車種やグレード、バンパーの種類によっては、部品代だけで10万円を超える場合もあります。
また、これらの交換費用には、新しいバンパーの塗装費用が含まれていないケースもあります。基本的に、未塗装のバンパーを部品として取り寄せた場合は、さらに塗装費用が必要となるものと捉えてよいでしょう。
なお、中古部品やリビルト品を使用すれば部品代を抑えられますが、品質や保証は事前に確認が必要です。
リアバンパーを交換するかどうかの基準は?
リアバンパーは、車の後方を保護するパーツです。車全体の印象にも大きく影響する部分なので、損傷の程度によっては走行に支障がなくても交換を検討した方がよい場合があります。
リアバンパーを交換するかどうかの主な判断基準は、以下2つです。
●傷の大きさ・深さ
●走行に問題がないか
まず、傷の大きさや深さが見た目に大きく影響する場合は、交換した方がよいでしょう。
さらに、傷が小さくても走行に支障が出る場合は、安全面を考慮して交換すべきです。走行時に危険をともなうと判断されるケースとしては、下記が挙げられます。
●バンパーが脱落しそうになっている
●タイヤと干渉している
●マフラーの排気を妨げている
●5cm以上の大きなへこみがある
●ひび割れている
●バンパーがえぐれるほど深い傷がある
このような状態の時は、修理ではなく交換を検討しましょう。
こちらの記事では、バンパーの修理が必要なケースや車検との関係、傷を作らない予防策も解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
リアバンパーの修理・交換方法は?
リアバンパーの修理・交換方法は主に2つあります。DIYで修理する方法と、専門業者に依頼する方法です。
DIYで修理する
DIYでリアバンパーを修理する場合、カー用品店などで販売されている修理キットを使用して作業します。DIYの主なメリットは、業者に依頼するよりも費用を抑えられる点です。
しかし、DIY修理には多くのデメリットやリスクがともないます。リアバンパーの修理や塗装は難易度が高く、知識がないまま作業すると、かえって状態を悪化させてしまう恐れがあるでしょう。
たとえば、パテ盛りや研磨作業では、でこぼこが残ってしまったり、塗装の色ムラや液だれが発生したりする可能性があります。作業スペースの確保や、風や湿度などにも左右される問題もあるため、思うように作業が進まないかもしれません。
また、近年はリアバンパー内部にセンサー類が搭載されている車が多くあります。整備の際には、このセンサーを調整する「エーミング」と呼ばれる作業が必要となりますが、知識を有したプロでなければ非常に難易度が高い作業といえます。
誤ってセンサー類を破損させてしまうと、高額な修理費用が発生するリスクがあるため、DIYに挑戦する際は十分に注意しましょう。
業者に依頼する
リアバンパーの修理・交換を業者に依頼する場合は、さまざまな選択肢があります。
●ディーラー
●カー用品店
●板金業者
●ガソリンスタンド など
ディーラーは知識が豊富な他、純正部品を使用した質の高い修理が期待できるでしょう。リアバンパー内部のセンサー類に関するトラブルにも対応してくれます。しかし、バンパーの割れに対しては修理よりも交換を推奨されることが多く、費用は高額になる傾向があります。
カー用品店は、店舗数が多いためアクセス良好な特徴があります。ただし、店舗によって技術力にばらつきがある場合や、複雑な修理には対応してもらえない可能性がある点に注意が必要です。
板金業者は、車の傷やへこみの修理を専門とする業者です。高い技術力を持つ職人が在籍しています。ただし、土日を休業日としている場合が多く、修理日の調整が難しい場合があります。
ガソリンスタンドでは、給油や洗車のついでにリアバンパー修理を依頼できる場合があります。手軽に相談しやすい点がメリットですが、専門的な設備や技術者がいない場合も多いため確認が必要です。
どの業者に依頼するにしても、事前に複数の業者から見積もりを取り、費用や修理内容、実績などを比較検討することが大切です。
ピッカーズでは、全国のガソリンスタンドを中心に板金修理のネットワーク展開を行っております。実際の仕上がりや修理費用の実例をぜひご覧ください。
リアバンパーの修理・交換にかかる時間は?
リアバンパーの修理や交換にかかる時間は、損傷の程度や修理方法によって異なります。
一般的に、リアバンパーの修理は傷の範囲が小さく、塗装のみで済む軽微な傷であれば当日中に完了する場合もあります。しかし、へこみや割れがともなう修理は、より多くの時間が必要になります。
修理にかかる目安時間は、手のひら程度の傷であれば3時間程度です。へこみであれば、1日〜4日程度かかります。
交換にかかる時間は、部品の在庫があれば3時間程度が目安です。ただし、在庫がないと部品の取り寄せなどに時間がかかるため、2日〜1週間程度となります。
修理・交換 | 状況 | かかる期間 |
修理 | 小さい傷 | 3時間程度 |
へこみ | 1日~4日程度 | |
交換 | 部品在庫あり | 3時間程度 |
部品在庫なし | 2日~1週間程度 |
上記はあくまで目安です。車種や損傷の状態、修理工場のスケジュールによって変動するため、具体的な修理期間は依頼先に確認しましょう。
修理期間が長くなる理由は?
車を修理に出すと、想定していたよりも修理期間より長くなる場合があります。ここでは、リアバンパーの修理期間が長くなる主な理由を4つ解説します。
保険を利用する
自動車保険を利用してリアバンパーを修理する場合、修理期間が長くなる場合があります。これは、保険会社との間で修理内容や費用の協定を結ぶためです。
協議には数日かかる他、修理作業に取りかかれるのは協議が完了してからです。事故の状況が複雑な時、損害額が大きい時はさらに時間が必要なため、修理完了まで日数がかかるものと把握しておきましょう。
業者が繁忙期
修理業者が繁忙期だと、修理期間が長くなります。自動車修理業界にも繁忙期があり、長期休暇前後は修理依頼が集中する傾向にあります。
●ゴールデンウィーク
●お盆休み
●年末年始など
長期休暇が繁忙期にあたるのは、車で遠出する人が増えて事故や故障の発生件数が増加するためです。冬場には、積雪や路面凍結によるスリップ事故が増える地域もあります。
部品の取り寄せが必要になる
リアバンパーを交換する場合や、修理に特定の部品が必要な場合には、部品の取り寄せに時間がかかります。とくに、輸入車や年式の古い車、特殊な車種などの場合は、国内に部品の在庫がなければ海外から取り寄せなければなりません。
業者に見積もりを依頼する際には、部品の在庫状況や取り寄せにかかるおおよその期間も確認しておきましょう。
作業工程が複雑
リアバンパーが広範囲にわたって損傷していたり、修理に複雑な作業工程が必要だったりする場合も、修理期間が長くなります。
たとえば、リアバンパーだけでなく、内部にあるフレームまで歪みや損傷が及んでいる場合は、フレーム修正という大がかりな作業が必要になります。フレーム修正には、専門的な技術と設備を要し、作業時間が長くなるでしょう。
また、安全運転支援システムのセンサー類がリアバンパーに内蔵されている場合、リアバンパーの修理や交換後にセンサーを校正するエーミング作業が必要となります。エーミング作業も専用のツールと知識が必要で、時間がかかる作業です。
見た目以上に内部の損傷が大きかったり、高度な技術や多くの手間が必要だったりする場合には、修理期間が長くなります。
リアバンパーの修理費用を安く抑えるには?
リアバンパーの修理費用を安く抑える方法を4つ紹介します。
複数の業者から見積もりをとる
修理費用を安く抑えたいのであれば、複数の業者から見積もりを取りましょう。同じ修理内容でも、業者によって料金設定や工賃、使用する部品、保証内容などが異なるためです。
見積もりを比較すると、最も費用が安い業者を見つけられます。ただし、価格だけでなく、修理の質や信頼性も考慮して業者を選ぶようにしましょう。
カー用品店・ガソリンスタンドを利用する
カー用品店や一部のガソリンスタンドでは、リアバンパーの修理費用を安く抑えられる可能性があります。
カー用品店にはさまざまな種類の部品があります。純正パーツを使用せず、代替品を使用した修理も可能です。
また、ガソリンスタンドの一部では、車の修理サービスを提供しているところがあります。ちょっとした擦り傷などであれば、費用を抑えて修理できる可能性があるでしょう。
ただし、カー用品店やガソリンスタンドは、修理の専門業者ではありません。複雑な修理や高品質な仕上がりを求める場合は、ディーラーや板金業者への依頼を検討しましょう。
ピッカーズでは、全国のガソリンスタンドを中心に、約1300店の板金修理のネットワーク展開を行っております。「ピッカーズ」で検索して、お近くのピッカーズ店にお気軽にご相談ください。
ピッカーズでは「安く・早く・キレイに」をモットーに、高品質な修理サービスを提供しています。ネットやお電話からも簡単にご予約・お見積もりが可能です。ぜひお気軽にご利用ください。
リビルトバンパーを活用する
新品の純正部品ではなくリビルトバンパーを活用すると、修理費用を安く抑えられます。リビルトバンパーとは、使用済みのバンパーを専門業者が回収し、修復・塗装して再利用できるようにした再生部品です。
新品の純正部品に比べて価格が安く、品質もある程度保証されているため、コストパフォーマンスに優れています。見た目や機能も新品と遜色ないレベルに仕上げられているものが多く、中古品を再利用することから環境にも優しい選択肢といえるでしょう。
高額修理になる場合は車両保険を検討する
リアバンパーの損傷が大きく、修理費用が高額になる場合は、車両保険の利用を検討しましょう。車両保険に加入していれば、保険を使って修理費用をカバーできます。
ただし、車両保険を利用すると、翌年度以降の保険料が上がってしまう点がデメリットです。また、保険利用には免責金額が設定されている場合があるため、自己負担が発生する可能性もあります。
修理費用と、保険を使った翌年以降の保険料、免責金額などを総合的に比較し、どの方法が良いかを慎重に判断する必要があります。
まとめ
リアバンパーを修理・交換するかどうかは、大きく2つの基準で判断しましょう。
●傷の大きさ・深さ
●走行に問題がないか
リアバンパーの修理費用を安く抑えるには、複数業者から見積もりを取り、修理か交換かといった内容や、保証などから総合的に判断することが大切です。自己負担を抑えたい場合は、リビルトバンパーや車両保険の活用もおすすめです。
ピッカーズは、全国に約1,400店舗のネットワークがあります。ガソリンスタンドやカー用品店を中心にフランチャイズ展開しており、無料にてお見積もりも承っております。
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