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2024.11.27

車の塗装が劣化する原因と対策は?復活させる方法と一緒に解説!

目 次

愛車の輝きが以前より薄れてきたと感じたことはありませんか?長年乗ると、色あせや色ムラなどの塗装の劣化は避けられませんが、できるだけ美しい状態を保ちたいものです。業者に依頼すると費用がかかるため、自分で補修したいと思う方も多いでしょう。

この記事では、車の塗装が劣化する主な原因やその対策について詳しく説明しています。また劣化した塗装を自分で回復させる方法についても紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

車の塗装が劣化する原因は?

車の塗装が劣化するのは、以下が原因です。

・紫外線
・外部からの接触ダメージ
・花粉やPM2.5
・雨や水垢
・鉄粉
・鳥のフン
・融雪剤
・潮風

詳しく解説します。

紫外線

紫外線は塗装劣化の大きな原因です。紫外線により塗装の保護成分が破壊され、ツヤがなくなる、色があせる、またひどい場合は塗装がはがれる場合もあります。

車の表面には、ツヤ出しと保護を担うクリア層がありますが、この層が傷むとボディの金属部分が酸化しやすくなります。

見た目と耐久性が悪化するだけでなく、白い粉が出るチョーキング現象も発生するため、車が古びた印象になりかねません。塗装を保護するためには、日常的な紫外線対策が必要となります。

外部からの接触ダメージ

外部からの接触ダメージも、塗装を劣化させる主な原因のひとつです。以下のような事例が一般的です。

・小石がタイヤで跳ね上げられボディにぶつかって傷が入る
・駐車時に壁や縁石と接触して車体やドアをこすってしまう
・隣の車のドアがぶつかる
・狭い道や木の多い場所を走行中に木の枝により引っかき傷がつく

クリア層は非常に薄いため、飛び石や枝、壁などにより、接触した部分がはがれやすくなります。塗装がはがれて金属部分が見えてしまうと紫外線や雨水が入り込み、劣化を加速させます。

花粉やPM2.5

花粉やPM2.5などの大気中の微粒子も、塗装の大敵です。花粉が車に付着するとシミの原因になり、PM2.5に含まれる汚染物質は長時間放置すると塗装にダメージを与えます。これらの微粒子が多い時期は、こまめに洗車することで塗装を保護しましょう。

雨や水垢

雨や水垢も車の塗装が劣化する原因になります。雨には微量の汚れや化学物質が含まれており、とくに、酸性雨が問題です。酸性雨はコンクリートを溶かし、金属を錆びさせる作用を持つため、車の塗装もはがしかねません。

また、雨が降った後や洗車後に車を拭くのを怠った場合、ウォータースポットが残る場合があります。ウォータースポットとは車が乾いた後に水滴の跡が残り、水垢として白いシミになることです。

このシミは水のなかのミネラルや汚れが原因で発生し、時間が経つと車の表面にくっついてしまい、簡単には落ちなくなります。ウォータースポットが増えると車の塗装の見た目が悪くなるだけでなく、塗装が傷む原因にもなります。

鉄粉

鉄粉は目に見えにくいですが、放置すると塗装が傷む原因になります。たとえば、鉄道の線路近くや工事現場の周りに車を停めると、飛んでいる鉄の粒子がボディに付着します。放置するとサビの原因となりかねないため、洗車で早めに取り除くことが大切です。

鳥の糞

鳥のフンが車に付くと見た目が悪くなるだけでなく、塗装を傷めてしまう場合があります。これは、鳥のフンに含まれる酸性の成分が塗装を腐食させてしまうためです。

フンを放置するとシミや変色の原因になるため、見つけたら洗車を待たず、できるだけ早く拭き取るようにしましょう。

融雪剤

冬になると、雪が積もりやすい道路には融雪剤といわれる凍結防止剤がまかれます。雪や氷を早く溶かして車が走りやすくするためのものですが、車の塗装を錆びさせる原因にもなります。

融雪剤には、塩化ナトリウム・塩化カルシウム・塩化マグネシウムといった成分が含まれており、普通の水よりも速いスピードで金属を錆びさせてしまいます。

冬場に融雪剤を多く使用する地域に住んでいる方やその地域を車で通る機会が多い方は、車を洗う回数を増やし、早めに融雪剤を取り除きましょう。

潮風

潮風や海水も注意が必要です。潮風や海水には塩分が含まれており、この塩分が車体に付着するとサビが発生しやすくなります。

とくに、鉄は塩分と水分がつくことで空気中の酸素と反応し、サビが進行するリスクが高い部分です。海水浴によく行く方や海の近くに住んでいる方は、洗車の回数を増やし、塩分を洗い流しましょう。

こちらの記事では、板金塗装について解説しています。作業内容や期間も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

劣化しやすい塗装のカラーは?

車の色は花粉や黄砂、酸性雨だけでなく、紫外線の影響で劣化します。しかし、車体の色によって劣化のしやすさは異なります。

劣化しやすい色として黒や赤、黄色などが挙げられます。これらの色は紫外線を吸収しやすく、色が分解されることで変色しやすくなるため、コーティングやワックスによる定期的なメンテナンスで色あせの進行を防止できます。

一方で、色あせしにくい色としては白や銀、青などが挙げられます。これらの色は紫外線を吸収しにくく、色が分解されにくいです。

ただし、紫外線による影響に差はあるものの、傷や汚れによって劣化が引き起こされる可能性はあります。劣化しにくいカラーであっても、こまめな洗車やメンテナンスを怠らないことが大切です。

車の塗装を劣化させない方法は?

車の塗装は日々のドライブや天候の影響で少しずつダメージを受けるため、放っておくと光沢が失われてしまいます。しかし、車の塗装の劣化を防ぐ方法もあります。以下で、詳しく解説します。

定期的に洗車する

車の塗装を守るためには、定期的な洗車を心がけましょう。洗車の頻度を増やすことで、表面に付着した汚れやホコリ、鳥のフン、融雪剤、潮風による塩分などをきれいに落とせます。

理想的な洗車頻度は2週間〜1か月に1回程度で、汚れが目立つ時はそのたびに洗車するのがベストです。とくに、コーティングを施していない場合や汚れがたまりやすい季節や海沿いに行く機会が多い場合は、さらにこまめな洗車をおすすめします。

車にカバーをかける

青空駐車をしている場合は、汚れやホコリ、雨などから車を守るためにカバーをかけましょう。できれば紫外線や雨から車を守るために、UVカット機能や防水対応がついているものがおすすめです。風に飛ばされないためにも、防風ストラップ付きのものを選ぶとさらに便利です。

カバーをかけたまま放置すると、内部に湿気がこもり劣化を引き起こす可能性があるため定期的に外すなどの配慮が必要です。

保管場所を工夫する

車の保管場所を工夫することで、塗装の劣化を防げます。ガレージがある場合は、さまざまな外部の影響から車を守ることが可能です。

しかし、場所の問題や費用面でガレージの設置が難しい場合もあるでしょう。ガレージがつけられない場合は、カーポートを設けるのもひとつの方法です。

カーポートとは、屋根付きの簡易的な駐車場のことです。ガレージに比べてコストを抑えて設置できるのが魅力です。

しかし、紫外線や雪、鳥のフンから車を保護できますが、壁がないため横からの雨や花粉、PM2.5までは防げない点に注意が必要となります。

ボディコーティングをする

ボディコーティングも塗装の劣化に効果があります。ボディコーティングとは、車のクリア層の上に透明な保護層を形成することで、車体を傷や汚れから守るコーティングのことです。

具体的には、車の表面に透明なガラスや樹脂の成分を貼り付け、一番上に薄い保護膜を作ります。この膜が外部からのダメージによる劣化を軽減し、車の美しい外観を長持ちさせます。また、表面が滑らかになることで汚れを弾くため、洗車も楽になるのが魅力です。

ボディコーティングと似ているものにワックスがありますが、ワックスとの違いはコーティングの持続力です。

ワックスは一時的に光沢を出しますが、雨や洗車で流れやすく、効果も短期間しか持続しません。一方で、ボディコーティングはガラスや樹脂成分を塗装に定着させるため、数か月から数年効果が持続します。

こちらの記事では、板金塗装の費用相場について解説しています。費用を抑えるポイントも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

車の塗装防止劣化対策に有効なボディコーティングの種類は?

車の塗装の劣化対策に有効なボディコーティングには、以下のような種類があります。

・油脂系
・ポリマー
・ガラス系
・ガラス

それぞれの特徴を参考に、自身に合ったボディコーティングを選んでください。

油脂系コーティング

油脂系コーティングは、車のクリア層の上に油脂成分をコーティングする方法です。油でできているため水をはじく性質があり、撥水効果が高いのが特徴です。雨水や汚れが車体に付着しにくくなります。

また、油が表面をコーティングすることによりボディにつやを与え、光沢感を向上させる効果もあります。薄い傷であれば、油脂系コーティングを塗れば目立ちません。

比較的簡単に施工できるものが多く、自分で施工できる商品も存在します。また、一般的に油脂系コーティングは他のタイプに比べてコストが低くなるのが魅力です。

一方で、熱に弱いという特性を持ち、他のコーティングに比べると耐久性も劣ります。数週間でメンテナンスが必要となるのが難点といえます。

ポリマーコーティング

ポリマーコーティングは、ポリマー樹脂(フッ素やシリコンなどの合成樹脂)を塗ることで、車のクリア層に保護膜を作る方法です。ポリマーコーティングは、光沢感や耐久性が油脂系コーティングより優れているため、メンテナンスにそれほど手間がかかりません。

数か月から半年間、新車のような輝きを持続することが可能です。また、コストもガラスコーティングやセラミックコーティングなどよりも抑えられるため、高額なコーティングに対する代替手段として人気があります。

しかし一方で、酸性雨や紫外線の耐性は低く、また熱や衝撃にも弱いという特徴を持ちます。日陰に駐車する、衝撃を与えないように気をつけるなどの対策が必要となるでしょう。

ガラス系コーティング

ガラス系コーティングは、車の塗装面に非常に堅いガラスのような保護層を形成する方法です。ガラス系コーティングといわれているため、主成分はガラスではなく樹脂になります。

しかし、ガラス成分であるケイ素を含んでいるため、ポリマーコーティング(樹脂系成分)よりも、汚れがつきにくく落としやすいという特徴があります。洗車の頻度やメンテナンスの手間が減るでしょう。

ガラス系コーティングは、ポリマーコーティングよりも価格は高くなりますが、ガラスコーティングよりは安くなります。ポリマーコーティングよりも性能のよいコーティングを選びたいけれど、ガラスコーティングは高すぎるため避けたいというひとにおすすめです。

ガラスコーティング

ガラスコーティングは車の表面に薄いガラスの層を作ることで、車を守り、美しいツヤを長期間保つコーティングです。まるで車に1枚のガラスを貼ったような効果があり、美しい仕上がりが長期間続きます。

ガラスコーティングは、一般的に約3〜5年間効果が持続するため、頻繁なメンテナンスを必要としません。通常のワックスやポリマーコーティングよりも耐久性が高く、エンジン熱や強い日差しなどの高温にも耐えられるため、とくに夏場の厳しい環境でも安心です。

施工には専門的な技術が必要なため、プロに任せるのが一般的です。難点は、ボディコーティングのなかで1番費用が高いことでしょう。しかし、ガラスコーティングをすると汚れがつきにくくなり、ついてしまった汚れも簡単に落とせるようになります。

ピッカーズでは「安く・早く・キレイに」をモットーにさまざまなキズの板金塗装を行っています。無料でお見積もりも承っておりますので、お電話かネットでお問い合わせください。

車の塗装の劣化を復活させる方法は?

すでにくすんでしまった、または色あせが目立ってしまった塗装も復活させられる方法があります。以下で、その手順とポイントについて詳しく解説します。

カラーワックスを使用する

カラーワックスは色付きのワックスのことです。塗装の色あせや小さな傷を目立たなくし、車の色をきれいに見せる効果があります。透明なワックスとは異なり、少し色がついているため車の色と合わせて選びます。

また、紫外線や汚れから塗装を守る効果もあり、定期的にカラーワックスを使ってお手入れすることで車の色を美しく保てるでしょう。

コンパウンドを使って補修する

コンパウンドは、車の表面についてしまった小さな傷や色あせを磨きで補修する方法です。具体的には、塗装表面を少し削って滑らかにし、傷を目立たなくできます。コンパウンドには目の粗さが違う種類があり、傷の大きさや目的に合わせて使い分けます。

コンパウンドの補修は以下のとおりに行います。

1.汚れを取り除く
2.サンドペーパーで整える
3.コンパウンドで磨く
4.ワックスをかける

まずは、洗車でボディに付着している汚れやほこりを取り除きます。傷部分のさかむけや凸凹部分は、サンドペーパーで平らになるように磨きましょう。

そして、スポンジに少量のコンパウンドを取り、車体を磨きます。傷消し用からスタートし、最後に仕上げ用を使うのがポイントです。

磨く際は強く押しすぎると塗装が削れすぎるため、優しく均一に磨くことが大事です。傷の範囲が広い場合は、電動ポリッシャーを使用すると効率よく磨けます。磨き終えたら、ボディに光沢を与えるためにワックスをつけましょう。

カーワックスを使って補修する

カーワックスは傷の隙間にワックス成分を塗り込むことで、くすんだ色をよみがえらせる方法です。定期的に使うことで、車をきれいな状態に保っておけます。

必要な道具は、拭き取り用クロスとスポンジ、手袋(手にワックスがつかないため)の3つです。手順は以下のとおりです。

1.テストを行う
2.車をきれいにする
3.ワックスを塗る
4.乾燥させて拭き取る

カーワックスを使う前に、まずは目立たない場所で試し塗りをして塗装に合うかを確認しましょう。ホコリや汚れを洗車で落とし、水滴を乾いた布で拭き取ります。

ワックスボトルをよく振ってから付属のスポンジにカラーワックスを適量取り、薄くムラがないように車の表面に塗り広げます。夏場は乾燥が早いため、ボンネットやドアなどのパーツごとに塗っていきましょう。

ワックスを塗ったら乾かします。乾燥の目安は、夏は5〜10分、冬は15〜20分待つとよいでしょう。乾いたら専用のクロスで丁寧に拭き取ります。拭き残しがあると、シミや色ムラの原因になるため気をつけましょう。

注意点として、カーワックスは浅い傷には効果がありますが、深い擦り傷や下地が見えているような大きな傷には効果がありません。また、作業の途中で手にカラー剤がつくことがあるため、必ず手袋を着用しましょう。

業者に依頼する

車の塗装が劣化してしまった時に素人が無理に補修しようとすると、かえって悪化させてしまう場合があります。結果として、修理に余計な費用がかかってしまうケースもあるため、自力での対応が難しいと感じたら業者に相談するのがよいでしょう。

また、美しい仕上がりを求めている場合もプロに依頼するのがおすすめです。プロの業者は専用の機材と高い技術を持っており、高いクオリティで補修してくれます。費用はかかりますが、大切な愛車を新品のようにきれいに戻したい方には確実で安心な選択といえます。

こちらでは、全国のピッカーズで承った板金修理の事例をご紹介しています。仕上がりや価格の参考にしていただけますので、ぜひご覧ください。

まとめ

車の塗装が劣化するのは紫外線や雨風、花粉などの外部の環境が原因です。劣化を防ぐ方法として、ボディコーティングを行う、カーポートを設置する、カバーを付ける、定期的に洗車するなどの方法があります。

すでに劣化したものは、カラーワックスやコンパウンドを使用することでよみがえる場合もありますが、なかには素人が手を出すと余計に悪化してしまうケースもあります。ご自身での補修がご不安な方や、時間や手間を省きたい方は、ぜひピッカーズにご依頼ください。

ピッカーズは、コストパフォーマンスのよさや品質にこだわっています。全国に1,400店舗あり、すべての店舗で同等のクオリティを提供しています。

ガソリンスタンド併設の店舗が多く、家の近くや外出先などいつでもどこでもご利用いただけます。自社工場で対応するため、ディーラーに比べて大幅にコストを抑えつつ、素早くきれいに仕上がるのが特徴です。車の塗装の劣化にお困りの方は、ぜひピッカーズにご相談ください。