2025.05.15
車のへこみ修理を自分でするには?業者に依頼する場合の費用も解説

目 次
車にへこみができてしまった時、修理費用を抑えるために自分で修復したいと考える方もいるでしょう。自分で作業すればたしかに出費は少ないですが、満足のいく仕上がりにならない可能性もあります。
この記事では、車のへこみを自分で修理する方法や、メリット・デメリットについて解説しています。専門業者に依頼する利点や、費用相場もご紹介しているため、自分で修理しようか迷っている方はぜひ参考にしてください。
車のへこみ修理を自分でする方法
車にへこみができてしまった場合、へこみの程度によっては自分で修理できることもあります。へこんだ範囲が比較的狭く、へこみ具合が軽いのであれば、セルフで修理してみてもよいでしょう。へこみを自分で修理するおもな方法を、4つご紹介します。
修理キットを使う
車のへこみ専用の修理キットを「デントリペアキット」といい、へこみを内側から押し出したり、表面から引っ張ったりすることで直します。
カー用品店やインターネットショップで入手でき、1,000円〜8,000円程度のものまで、セットされているアイテムの内容によって価格に大きな違いが見られます。
修理キットを使った場合、引っ張りすぎによる表面のデコボコや、吸盤を外した時に塗装が一緒に剥がれてしまうといった失敗が起きやすいため、注意が必要です。
ドライヤーを使う
ドライヤーの熱を使って、へこみを修理する方法もあります。とくに、バンパーは樹脂製で熱を加えると変形しやすく、その性質を利用して柔らかくなったへこみ部分を裏側から押すことで、もとに戻せるのです。
熱を当てたあとは、冷却スプレーで急速に冷やしましょう。1回やってもへこみが直らなければ、加熱と冷却を何度か繰り返します。
なお、樹脂製のバンパーは加熱しすぎると溶けてしまう恐れがあり、加減しながら熱風を当ててください。ドライヤーを使って直せるのは、あくまで浅いへこみです。車の損傷が激しい場合は、専門業者に相談しましょう。
ハンマーで叩く
裏側に腕を入れられる程度のスペースがある場合は、ハンマーで叩いて直す方法も有効です。ハンマーを入れるほどの隙間がなければ、パーツや内装を取り外してから修理することになりますが、慣れていない方にとっては難易度が高いでしょう。
ハンマーを使う方法自体も、微調整しながら叩いていく必要があり、専門技術のない方が挑戦してもキレイに仕上がらない可能性が高いです。
パテを使う
へこみに加えて、傷や塗装の剥がれが見られる場合は、パテを使った修理方法が適しています。パテによる修復は、下地処理→パテの調合→パテ埋め→乾燥→研磨→塗装といった手順が必要で、揃えなければならない道具も多いです。
パテでキレイに直すには技術や経験が求められ、車の修理をやったことのない方がセルフで行った場合、色ムラなどの失敗が発生しやすいでしょう。
こちらの記事では、車の小さなへこみの直し方について解説しています。DIYを避けた方がいい理由も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
へこみの修理を自分でやるメリット・デメリット
へこみ修理を自分でやろうか迷っている方は、そのメリット・デメリットを比較してから決めるとよいでしょう。かんたんにできそうだと思って始めたものの、うまくいかないケースもあるため、慎重に判断してください。
メリット
セルフ修理のおもなメリットは、費用面です。業者に依頼せず自分で済ませることで、出費を抑えられます。
修理費用が安い
業者に修理を依頼した場合、それなりの費用がかかります。しかし、自分で修理キットや道具を揃えて補修すれば、数千円くらいの出費で直せる可能性があるでしょう。浅いへこみなら、大がかりな修理も必要なく、うまくいけば短時間で直ります。
デメリット
へこみのセルフ修理には、デメリットもあります。失敗する可能性も考慮に入れて、自分で直すかどうか検討しましょう。
キレイに直るとは限らない
セルフ修理はあくまでDIYであり、専門業者のようにキレイに仕上がるとは限りません。へこんでいたことが分からないくらいのレベルまで修復するには、高い技術力が必要です。
間違ったやり方や無理な作業は、へこみが直るどころか、かえって悪化させてしまう場合もあり、自力で直せそうもないへこみは専門業者に依頼したほうが安心です。
へこみの修理を業者に頼むメリット・デメリット
へこみの修理をプロの業者に依頼する場合も、メリット・デメリットがそれぞれあります。
メリット
専門業者に依頼する大きなメリットは、適切な方法でキレイに仕上げてもらえることです。
適切な処理ができる
専門業者で修理を担当するスタッフは、多くの事例を経験しているため、へこみの状態に合わせて適切な方法で修復作業ができます。
セルフ修理の場合、一時は直ったように見えてもあとからサビが出るなどのトラブルが起こるケースもありますが、プロに任せればそのような心配は少なく安心でしょう。
仕上がりがキレイ
専門業者は、修理が難しい箇所にできた複雑なへこみでも、キレイに修復可能です。修理時に塗装を美しく仕上げるには、経年劣化による色の違いも考慮する必要がありますが、プロは絶妙な加減で調色し、いまの車の状態にぴったりの色で塗装を施せます。
デメリット
プロに依頼すれば満足のいく仕上がりが期待できますが、セルフ修理に比べて日数がかかり、なおかつ費用も多くなる点がデメリットです。
修理期間が長くなる可能性がある
へこみの程度や修理箇所、店舗の混雑状況にもよりますが、早ければ当日、長いと修理が終わるまでに5日ほどかかる場合があります。パーツや部品の取り寄せが必要となると、1週間以上待たなければならないケースもあるでしょう。
とくに、ゴールデンウィークや年末年始などの長期休暇中とその前後は、修理の依頼件数が多く混雑しやすいです。
修理費用が高くなる
修理業者に依頼した場合、費用は自分で修理するよりも高くなります。できるだけ修理費用を安く抑えたい方にとっては、料金の高さがデメリットに感じられるでしょう。
しかし、無理に自分で修理したり、放置したりすることで状態が悪化し、修理費用が高額になることも考えられます。そのため、修理に出したほうが結果的に費用は安く済みます。
ピッカーズでは、明瞭な料金設定にて修理を承っております。車種別に修理事例もご確認いただけますので、ぜひあわせてご覧ください。
へこみ修理の費用相場
へこみ修理の費用は、対象となる箇所や損傷の度合いによって変わってきます。修理業者に依頼するかどうか迷っている方のために、へこみ箇所別の修理相場をご紹介します。
サイドステップ
サイドステップは運転席・助手席のドア下に取り付けてあるパーツで、気づかないうちにへこみができていたという事例も少なくありません。バンパーと同素材で作られており、他の箇所に比べて修理がしやすいパーツです。
サイドステップの修理費用相場は、2〜3万円程度です。へこみの範囲が広いケースでは、修理費用が高くなる場合があり、サイドステップを新品に交換したほうが安く済むこともあります。
ドアのへこみ
車のドア内部には、パワーウィンドウやスピーカーなどの配線があり、空洞ができています。そのため、衝撃を受けた時に他のパーツよりも損傷が大きく、へこみもひどくなりやすいです。
小さなへこみであれば2万円程度で修理可能ですが、へこみが大きく修理が難しい場合は、ドアそのものを新しく交換することになります。ドアを交換する場合の費用相場は、10万円程度です。
側面のへこみ
側面のへこみは、修理が必要な箇所によって費用が変動します。小さなへこみが1箇所できているだけであれば、2~3万円程度で修理してもらえるでしょう。
しかし、側面だけでなく、バンパーやフェンダーといった複数のパーツにまたがってへこみができている場合は、4~6万円程度かかります。
費用が高くなるのは、修復箇所が広いほど作業が複雑になり、高い技術と作業時間を要することが原因です。修理が難しいと判断された場合は、パーツごと交換になり、さらに費用が増えることも予想されます。
トランクのへこみ
車のトランク部分に設置されているバックドアは、駐車する時にぶつけたり、後続車と衝突したりすることで損傷しやすい箇所です。バックドアは曲面になっていて平らな部分が少なく、配線などもあって他の箇所に比べて修理が難しいことから、費用相場は5〜15万円と高くなります。
また、大きくへこんでいる場合は修理ができず、バックドア自体を交換しなければならないケースもあります。その場合、車種にもよりますが、15万円を超える費用がかかる可能性もあるでしょう。
バンパーのへこみ
バンパーがへこんでしまった場合、修理費用の目安は3万円程度です。昔の車には金属製のバンパーがついていましたが、歩行者に対する安全面から、現在は樹脂製のパンパ―がほとんどです。
樹脂製のバンパーは一般的な板金とは異なり、キレイに修復するには修理に専門技術が必要となります。へこみがひどい時は、バンパー自体を交換することになり、車種によっては10万円以上の費用がかかることもあります。
天井のへこみ
車の天井は落雪やひょう、風による飛来物の落下などで損傷しやすく、いつの間にかへこんでいたというケースも多く見られます。天井を修理する場合の費用相場は、3〜9万円程度です。修理作業のために内張りを脱着する場合は、さらに追加料金が発生します。
ピッカーズでは、クルマのキズ・ヘコミの範囲や種類に応じて修理価格を設定しております。ぜひピッカーズの料金表をご確認の上、お近くのピッカーズ店までご相談ください。
へこみ修理を依頼する場合の注意点
車にできたへこみは、放置するとその箇所からサビが広がり、さらに修復が難しくなります。自分でキレイに修理するのが無理そうだと判断したら、早い段階で業者に修理を依頼しましょう。ここからは、業者への修理依頼で失敗しないための注意点をお伝えします。
仕上がりについてしっかり話し合う
修理業者に依頼する時は、見積書を出してもらい、修理の内容や仕上がりのイメージを担当者と共有しましょう。見積書を事前に確認しておかないと、あとから請求された金額が予想外に高額だったり、事前に説明のなかった追加料金が上乗せされていたりして、費用をめぐり業者とトラブルになる可能性があります。
修理に必要な範囲や作業内容、使用する塗料の種類などを詳細に打ち合わせておけば、最初の見積もりから大きく料金が変わることは少ないため、事前のすり合わせはきちんと行いましょう。
保険を適用するか相談する
車のへこみ修理には、自動車保険の補償のひとつである車両保険を使える場合があります。ただし、へこみの理由によっては、車両保険を使うことで保険の等級が下がってしまい、保険料が高くなって逆に損をしてしまうことも考えられます。
場合によっては保険を適用せずに実費で修理したほうが安く済むこともあるため、車両保険を適用するかどうか迷ったら、修理業者に相談してみることもひとつの方法です。
実費での修理の際は、価格とクオリティのバランスを兼ね備えた業者選びが大切です。相見積もりを依頼し、複数の業者を比較して検討しましょう。
クルマのキズ・へこみ直しは、ピッカーズにお任せください。無料にてお見積りを承っております。ぜひお近くのピッカーズ店にご予約の上、お気軽にご相談ください。
まとめ
車のへこみは軽度であれば自分でも修理できますが、修理作業に慣れていない方が自力で行っても、キレイに仕上がるとは限りません。修理がうまくいくか不安な場合は、技術力の高い専門業者に依頼しましょう。
ピッカーズでは、自社工場にて修理を行うため中間マージンが発生せず、キズ・へこみの範囲や種類に応じて明瞭に料金設定されています。また、こだわりの工具や塗料を使用した無駄のない部分修理のため、安く・早く・キレイにお車のキズ・へこみを直します。
ピッカーズは、全国に約1400店舗のネットワークを有し、ガソリンスタンドやカー用品店を中心にフランチャイズ展開をしています。
無料にてお見積りも承っておりますので、ぜひお近くのピッカーズ店までお気軽にお問い合わせください。