2025.02.07
車の塗装剥がれの修理にかかる料金は?予防する方法と一緒に解説

目 次
車の塗装剥がれは、見た目の損傷だけでなく車体の劣化や錆びの原因にもなるため、早めの対策が必要です。この記事では、塗装剥がれの修理にかかる料金や修理方法を詳しく解説し、予防策についてもご紹介します。自分で修理できる場合と、プロに依頼すべき場合の判断基準も詳しく記述しました。
車を美しい状態で保つためには、適切なメンテナンスと早めの対応が欠かせません。愛車の修理や塗装の悩みを解決したい方は、ぜひ最後までお読みください。
車の塗装剥がれの修理にかかる料金は?
車の塗装剥がれは、見た目だけでなく、車体の劣化や錆の原因になるため、早めの対応が必要です。修理方法や費用は、傷の範囲や程度によって異なります。
ここでは、塗装のみの修理料金、一般板金の修理料金、簡易板金の修理料金の3つについて、順にみていきましょう。
塗装のみの修理料金
状況によりけりですが、塗装剥がれが小規模でへこみなどのダメージがない場合、塗装だけの修理が可能です。たとえば、5cm程度の擦り傷や軽微な剥がれであれば、部分的な塗装補修で対応できます。塗装だけの場合、低コストで済む点が特徴です。
修理料金の相場は、部位や範囲によって異なりますが、部分塗装の場合で15,000円〜30,000円程度が一般的でしょう。フロントバンパーなら15,000円から、ドア部分の小さな剥がれなら20,000円からが目安となります。作業時間は1日から2日程度で済むケースが多いです。
市販の補修キットを使用し、自分で対応できる場合もありますが、塗料の色味が車体と一致しないことや、ムラができる可能性があるため、仕上がりにこだわるなら専門業者に依頼する方が安心です。自分で塗装の修理を試みる場合は、仕上がりに注意しましょう。
一般板金の修理料金
塗装剥がれの範囲が広がっていたり、へこみや深い傷をともなう場合には、一般板金の修理が必要です。一般板金の修理では、損傷部分の補修だけでなく、表面を滑らかに整える下地処理や塗装の再施工を行います。
修理費用は、車体の部位やダメージの範囲によって異なりますが、一般的には30,000円〜100,000円以上となるケースが多いです。ドア全体の板金塗装であれば40,000円〜70,000円程度でしょう。修理には数日から1週間程度、またはそれ以上の時間を要する場合があります。
一般板金の修理は、費用が高めではあるものの仕上がりのクオリティが高く、損傷が目立たなくなるため、美観を保ちたい方におすすめです。新車や高級車の場合には、専門業者に依頼することで、もとの状態に近い仕上がりが期待できます。
簡易板金の修理料金
軽度のへこみや傷であれば、簡易板金と呼ばれる修理方法がおすすめです。簡易板金の修理方法では、ダメージ部分を最小限に補修し、必要な部分だけ塗装を行います。作業内容が限定されているため、コストと時間の両方を抑えられるのが魅力です。
料金の相場は、1箇所あたり10,000〜50,000円程度です。ドアの小さなへこみや傷であれば、30,000〜50,000円程度で済む場合があります。作業時間も短く、数時間から1日で完了する場合が多いです。
簡易板金の修理方法は、コストパフォーマンスを重視する方に向いています。ただし、簡易板金の修理方法は損傷の程度が軽い場合に限られるため、ダメージが大きい場合には一般板金の修理を検討しましょう。
こちらの記事では、板金修理の相場について解説しています。修理の内容や費用を抑えるポイントも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
車の塗装が剥がれる原因は?
車の塗装が剥がれる原因は、環境的な要因や、外部からの衝撃などです。塗装が剥がれると見た目が損なわれるだけでなく、車体の劣化を招く恐れがあります。
ここで解説するのは、紫外線や雨水、擦り傷・へこみ、塩害といった代表的な原因です。
紫外線
車の塗装は紫外線の影響を受けやすく、直射日光に長期間さらされることで劣化が進行します。紫外線は塗料の表面を酸化させ、塗膜の耐久性を低下させる原因です。その結果、塗装がひび割れたり剥がれたりすることがあります。
とくに、夏場や屋外駐車場に長時間駐車する機会が多い場合、塗装へのダメージは避けられません。このような状況を防ぐためには、日差しを遮る屋根付きのガレージやカバーの使用が有効です。
その他、UVカット効果のあるコーティングを施すことで、紫外線によるダメージの軽減が期待できます。
雨水
雨水も塗装劣化の原因です。雨水には微量の酸や汚染物質が含まれていることが多く、これが塗装表面に付着して化学反応を引き起こすことで塗装の劣化が進行します。雨水が乾燥する際に残る水垢は、塗装のツヤを失わせる原因です。
塗装がすでに傷ついている場合、その隙間から水分が浸透し、内部の金属部分が錆びることがあります。雨水による塗装の劣化を防ぐためには、雨の日のあとはこまめに洗車し、水分を丁寧に拭き取ることが重要です。
塗装表面を保護するワックスやコーティングを定期的に施すことで、雨水の影響を最小限に抑えられるでしょう。
擦り傷・へこみ
塗装が剥がれる原因として最も直接的なのは、物理的な衝撃による擦り傷やへこみです。たとえば、電柱や壁に擦ったり、小石が飛んできて当たったりするケースが挙げられます。傷が浅い場合は部分塗装やコンパウンドで対処できますが、深い傷や広範囲に及ぶ場合は修理費用が高額になるかもしれません。
擦り傷やへこみを予防するために、駐車する時は周囲に注意を払い、運転中に飛び石が発生しやすい道路を避けるとよいでしょう。傷つきやすい部分にはプロテクターや保護シールをつけることで、ダメージを軽減できる場合もあります。
塩害
塩害も車の塗装剥がれの原因として知られています。とくに、沿岸部や降雪地域では塩分を多く含む環境にさらされる機会が増えるため、塗装の劣化が進みやすいです。潮風や融雪剤に含まれる塩分は塗装表面だけでなく、車体の金属部分にもダメージを与えます。
塩害の影響を防ぐには、定期的な洗車と塩分除去が欠かせません。とくに、冬場に融雪剤が撒かれた道路を走行した後は、車の下回りも含めて徹底的に洗浄しましょう。塩害対策用のコーティングを施すことも効果的です。
こちらの記事では、板金塗装について解説しています。作業内容や板金塗装が必要になる車の状況も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
車の塗装剥がれを予防する方法
車の塗装剥がれを防ぐためには、環境や日常的なメンテナンスへの配慮が重要です。塗装が剥がれる原因を理解し、それに対する具体的な対策を実践することで、車の外観を美しく保てるでしょう。
ここでは、駐車環境、洗車の方法、塗装保護のケアについて解説します。
駐車に適した環境を用意する
車の塗装を守るには、駐車環境を見直すことが重要です。紫外線や雨水などの自然的な要因を避けるため、屋根付きのガレージや日陰になる場所を選んで駐車するとよいでしょう。とくに直射日光は塗装を劣化させるため、日光に長時間さらされることを避けるのが効果的です。
木の下に駐車すると、樹液や鳥のフンが付着するリスクが高まります。樹液や鳥のフンは、塗装に化学反応を引き起こし、ダメージを与える原因です。木の下を避けるのは、塗装剥がれを予防することにつながります。
定期的な洗車と拭き上げをする
塗装を美しく保つためには、定期的な洗車が欠かせません。汚れや砂ボコリを放置すると、塗装表面に小さな傷がつきやすくなり、塗装剥がれが進行する場合があります。洗車は2週間に1度を目安に行うと効果的です。
洗車後は、水滴を丁寧に拭き取りましょう。水滴が乾燥すると水垢やカルキが塗装に付着し、見た目が損なわれます。
傷がつきにくいマイクロファイバークロスを使用することで、塗装を傷めるリスクを軽減できるでしょう。
ワックス・コーティングを施す
塗装の耐久性を向上させるためには、ワックスやコーティングの施工が効果的です。ワックスは塗装表面に保護膜を作り、紫外線や小石から塗装を守ります。また、UVカット機能のあるコーティング剤は、紫外線による劣化を抑えられるでしょう。
コーティングは、長期間効果を持続するものもあり、忙しい人にはおすすめです。施工時には専門業者に依頼するか、製品の使用方法をよく確認して適切に使用しましょう。
ピッカーズでは、板金の修理事例について紹介しています。地域と修理事例を絞り込むと希望の修理事例が一覧で確認可能です。あわせてご覧ください。
車の塗装剥がれは自分で修理可能?
車の塗装剥がれを見つけた時「自分で修理できるかもしれない」と考える方もいます。軽度な剥がれならDIY修理で対応可能ですが、状況によっては専門業者に依頼するのがよいでしょう。
ここでは、修理の判断基準と、修理方法について解説します。
へこみの有無で判断する
まず、塗装の剥がれにともなうへこみの有無を確認しましょう。塗装が剥がれているだけでなく、ドアやパネルにへこみがある場合、自分で修理するのは困難です。へこみは塗装剥がれよりも深刻で、専門的な板金作業が必要になります。
へこみがない場合は、DIYで修理できるかもしれません。小さな剥がれであれば、市販の補修キットを使って比較的簡単に対応できることもあります。
ただし、下地の素材が露出している場合は、錆びの発生を防ぐ専門的な修理が必要です。
傷の具合をみて判断する
塗装剥がれの状態を詳しく観察することも重要です。浅い傷や小さな塗装剥がれであれば、タッチアップペイントやコンパウンドを使用して自分で修理できます。しかし、塗装の範囲が広い場合や、剥がれた箇所が車体の複雑な曲面にある場合は、DIYで均一に仕上げるのが難しいでしょう。
傷の深さも重要な判断基準です。下地の金属部分が露出している場合、そのまま放置すると錆びや腐食の原因になります。下地の金属部分が露出している場合、表面的な修理だけでなく、サビ止め処理を行う必要があり、DIYでは対処しきれません。
修理に慣れていない場合はプロに依頼しよう
修理に自信がない場合は、プロに依頼するのが安心です。自分で修理しようとして失敗すると、さらに修理費用がかさむかもしれません。塗装剥がれが広範囲に及ぶ場合や、特殊な塗装が施されている場合は、プロの技術が必要です。
塗装剥がれの程度に応じて、適切な修理方法を提案してくれるのが専門業者です。軽度な塗装剥がれなら部分塗装、深刻な場合には板金塗装やパーツ交換が選択されることもあります。
プロの仕上がりは均一で美しく、車の価値を保つうえでも重要です。
塗装剥がれを自分で修理するか、プロに依頼するかは、状況によって異なります。まずは剥がれの程度や状態を正確に見極め、適切な対処方法を選ぶことが大切です。迷った場合は、専門業者に相談するのが最良の選択肢といえるでしょう。
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まとめ
本記事では、車の塗装剥がれの修理料金や原因、予防方法、自分で修理する際の判断基準について詳しく解説しました。塗装剥がれは見た目の問題だけでなく、車体の劣化や錆の原因にもなるため、早めの対応が大切です。
塗装剥がれが生じた場合には、損傷の程度に応じてDIY修理か専門業者への依頼を検討しましょう。専門業者を選ぶ際は、費用対効果と仕上がりの美しさがポイントです。
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